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Mon
2010.03.08
06:39
 
ガンガン鋼最新話待ち遠しいですね。

以下感想。
原作ネタバレあり。 

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ホーエンハイムの描写でお腹いっぱいです。本当にありがとうございました。


私的にFAの何が一番面白いかというと、ホーエンハイムだ。
ホーエンハイムがとても魅力的なキャラクターに仕上がっている。新章からが本番だとよく言われていますが、ホーエンハイムが出てきてからが本番だったと言い換えてもいいくらい。もうすっかり裏の主人公だ。

最初のOP「again」で奴隷23号を描写し、ホーエンハイムの視線で彼の家族を見せた。主役たるエドやアルじゃないのがポイントだ。
27話オリジナルでピナコやトリシャと会話をさせる。
ここあたりは確か原作ファンの評判はそれほど良くなかったように記憶しています。しょっぱなの23号は盛大なネタバレで、27話は所詮回想かよっ!てな感じで。
そして、原作ではあった彼の茶目っ気ある部分が影をひそめ、特に長男エドワードの視点でのホーエンハイムは厳しい人、もしくは冷たくさえあった。

でも本当の彼は妻を愛するただの旦那さんだった。他人と違うのは自身が賢者の石で、何年たっても変わらない姿でいるということ。彼は自分の身体を元に戻すために旅に出る。それは、家族と一緒に老いていくため。

トリシャとホーエンハイムのエピソードと言えば、「家族の肖像」と約束のくだり程度で、実際のところほとんど描写されていない。その少ない描写を有効利用して、FAは一つのエピソードを多重に見せています。
例えば「家族の肖像」。メインは36話で、エド視点で描かれた12話、そしてホーエンハイムの主観で描かれた今回47話と3度も描かれている。OP「again」冒頭部分も合わせれば更に増えてしまう。FAスタッフがこの話を本当に大事にしてくれていると思うと嬉しくて仕方なかったりします。まあ実際は違うかもしれません。私ってばよく勘違いするから。


感想を書くにあたり、36話「家族の肖像」を見返しました。
「トリシャ、俺行くよ。待っていてくれ」の台詞では、「待っていてくれ」の部分で画面のカメラはトリシャの表情だけを映していた。ホーエンハイムを見つめていたトリシャの瞳は、一瞬伏せられる。ほんのちょっぴりの間隔をあけて、次に顔をあげたとき「はい」と返事をしたときには、トリシャは微笑んでいた。で、ここで重要なのはホーエンハイムの表情が映ってないこと。その時ホーエンハイムは何を思っていたのか、その答えが47話で描かれることになる。

顔を伏せたトリシャを見て、うつむくホーエンハイム。そのときトリシャが寂しがっているのを見て旅立つ決心が鈍ったかもしれない。ところがトリシャが出した答えは「はい」。ホーエンハイムが顔をあげたとき、トリシャは微笑んでいた。36話のあの描写の間に、ホーエンハイムにも、トリシャにも、心の中でものすごい葛藤があったんだろう。本当は行ってほしくない、一緒にいたい。でもやり遂げたいことのために支えになりたい、家族と一緒に老いて死にたい・・・

原作を読んだ時以上に感動しました。まさかあの「家族の肖像」をここまで膨らまして貰えるとは予想だにしなかった。12話ではエド視点で描かれていたことと合わせると、ここまで多重的にあの話を見せてくれたスタッフに拍手をおくりたい。

「あいつが、ちょっと意外だったから」
12話のエド視点「家族の肖像」でのホーエンハイムは、冷たい人に見えた。いつも背中ばかりを見せていたことと相まって、母親の微妙な表情を読みとって<母親を置いていく悪い奴>だったのかもしれない。むしろ子供の背丈のちっささから、出ていくときの父親の表情が見えなかっただけの誤解かもしれない。そしてあの家族写真は父親の表情が隠されていた・・・。家族写真はエド自身が隠したものだと考えています。涙を流した理由が分からなかったからじゃないかな。なぜ涙を流しているのか、エドはそれを考えもせずに隠してしまう。父親に関しては思考停止してしまった。「どうせつまらん意地」というわけだ。

でもこの場面では「ちょっと意外」だと言う。それはつまり、エド自身も同じことをしているおかげで共感してしまったからなのでは。前回の46話では、ウィンリィに「アップルパイでも待ってろ」なんて言ってる。状況的に自分や弟の肉体を元に戻すため、ひいては国で起こるヤバイことを止めさせるために動いているのはまるで一緒だったりする。だからこそ、共感したんじゃないかな。あれ、俺と一緒じゃん、なんて。ダリウスやハインケルが横でごちゃごちゃ言っていても実際のところ分かってる。分かっているけど「いろいろある」から素直になれない。でもこれから先、彼は変わるんだろう。

自分とホーエンハイムは違うと今までずっと過ごして、今回もまた手伝うんじゃなくて手を組むだけなんて言ってたのに(久々に感情的になったような気がします。父親の前だとガキっぽくなる)、いざ目の前の父親の涙を目にすると戸惑ってしまうエドが可愛かった。ここはギャグも原作よりも少なめでした。空気ぶち壊しにギャグを入れず、しっとりと情感的に見せてくれて良かった。(ギャグは雰囲気を考えずにただ挿入されてしまうだけだと現実に引き戻されてしまうから。ギャグは原作にあるからただ使うのではなく、有効利用してこそです。いたずらに挿入していた初期と比べて、前後の空気を読むようになったFAは監督が変わったと邪推するほど変わったのでは)

この47話は、今までいろいろな視点で描かれてきた「家族の肖像」が一つにまとまる話だと思った。ここをゴールにして、今まで描かれてきた。
これでFAとしてあの話は完成したのではないだろうか。
原作の「家族の肖像」が一番見たかった私としては、ここまで描いてくれてとても嬉しい。

面白いと思うのが、エドはアルやウィンリィとともに「今」を見ているのに対し、ホーエンハイムはどちらかというとトリシャという「過去」を見ていること。でも、どちらも前に向かって歩いているのは変わらない。トリシャはいないけどエドやアルという「今」を得たホーエンハイムは「約束の日」・・・日蝕に起きる何かを阻止すべく戦っていく。さっき「家族の肖像」が一つにまとまる話・・・なんて書きましたがそれだけじゃない。エドとアルとホーエンハイムがひとつの家族としてまとまる<始まりの時>でもあるんじゃないかな。

私にとっては、FAの裏主人公はホーエンハイムです。ホーエンハイムが本当に面白いキャラとして描かれていることこそが、FAの魅力だと思います。

「関係ない人たちの命だぞ!自分のせいで身体を無くした俺たちが、使っていいわけねえだろ!」
「そう言える息子で良かった」
FAでは「人間の定義が広い」とも言われなかったし、そもそも1話で憲兵が周りで死んでも冷静でいたことを思い出してほしい。そして皆を守ると言い切ったクセルクセスの遺跡の場面、グラトニーの腹の中でのクセルクセス人の魂に言われた「ありがとう」・・・「そう言える」んじゃなくて、正確には「そう言えるようになった」んだ。
自分が会わなかった6年の間に、息子たちはここまで成長していた・・・内心ホーエンハイムは嬉しくもあればちょっぴり残念でもあったんじゃないかな・・・


さて後は短めに。
後半はアルをのっとったプライドとの戦闘。暗闇の中、ついうっかりエドを殴っちゃった☆ところは割と面白かったです。ただ暗闇を強調するあまり画面が黒いので、ウチのパソコンのテレビだと何が何だか。


「っておい!早いなお前ら!」
木に隠れているダリウスとハインケル。でも画面的にあまりにもエドと近すぎて逃げている感じが全くしない。故に意外性のカケラもまるでない。なんだコレ(絵コンテ?)。空間を生かされていない。


ランファン登場!はめちゃくちゃ迫力がありました。
終わりの引きも良かったのでは。

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