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Tue
2010.01.05
00:21
 
百姓貴族 (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)百姓貴族 (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)
(2009/12/11)
荒川 弘

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鋼ファンではあっても荒川ファンではないと自分では意識しているのですが、なぜか買ってしまいました。
ちなみに来月号の「ぱふ」にエッセイまんがの特集が荒川さんメインであるそうですよ。

 

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代表作「鋼の錬金術師」の「は」の字も出てきやしないので、鋼ファンの方は注意が必要かもしれません。まあ、鋼ファンになっちゃえば作者の事も興味が行くのは自然な流れとも思うけど。

百姓は百姓でも酪農がメイン。北海道という広大な自然の中で厳しさと優しさにはぐくまれた経験が、笑いを交えて語られている。早朝から働き、夜遅くまで、例え雪が深く積もろうが関係なく家畜の面倒をみる。それが生活の全てを支えている・・・ごめん、これ私だったら耐えられない(苦笑)すぐにギブアップ。

うちはその昔米農家でした。とはいえ北海道のような広大な土地があるというわけではないので、共働きの兼業しなければ生活できない。しかも減反政策でどんどん田が減っていく。父が亡くなったのを機にやめてしまいました。なぜって、稼ぎ手がいなくなったのでコンバインやらの農機具の維持費が莫大だからです。まあそういうのは近くの親戚に機械を借りてでもやればいいんだろうが、何よりも百姓をやりたくなかった。正社員にならなければ生活できないし、その上百姓だなんて自分には無理だと思った。ぶっちゃけ後者が本音かな(苦笑)。だもんで(他にも色々理由はあったけど)やってない。
という軟弱一家なので、このエッセイを読むと頭を殴られて説教されてる気分になったりならなかったり。

私的にこのエッセイで共感するのは、野生の動物が頻繁に出てくるくだりでしょうか。子供の頃、学校からの帰り道でキツネとばったり遭遇して怖かったのを思い出した。当時車が通れない幅の山道(草を刈らないと獣道と揶揄されていた)を通って帰宅していて、そこで鉢合わせすると逃げ道がなかった(笑)。
そういうのがにわかに思いだされてくる。北海道に限らずちょっと田舎に入るとこんなもんだよね。たぬきやらシカやらイノシシやらサルやらウサギやらキジやら何やら。

読んでいて思ったのが、荒川さんはしっかりと自分の意見を持っていて、尚且つそれをしっかり表現しているということ。特に病弱な子牛が生まれたエピソードで医者に実験用動物として渡すか殺してしまうかを選択する場面がありましたが、荒川家では後者を選んだ。
実際にはお母様が結論を出しているけれども、荒川さん自身もまたしっかり一つの結論を見つけていた。親と同じ結論を選んだ、のではなく、親と同じ結論だった、のだ。

この場合、どちらが<正しい>選択なのだろう。これを読んで、私だったら後者を選んでしまうかもとも思った(もちろん医者自身が信頼に足る人物であれば、の話)。荒川さんが選ばなかった私の結論は、間違っているのだろうか。

そういうことを考えさせられた。
だから私は「鋼の錬金術師」という世界(漫画もアニメも含めて)が好きなんだと思ったエピソードでした。原作ファンならば荒川さんの選択したことが一番正しいと思わなければいけないのかもしれません(それこそ「原作どおり」のアニメが望まれているように)。

ここで私が考えたのは、いくつかの選択肢のうちどれかに確実に<正解>があるものなのではなく、自分なりの結論を導きだすこと自体が大切なのではないか、ということ。

子牛がどちらを望んでいるかだなんて、そんなのは分からない(ある意味エゴだ)。しかも生活がかかっているから飼うわけにもいかない。そういう状況下で何よりも求められるのは、早く結論を出すこと。
何かしらもやもやが残ってしまうのは、どちらの選択が正しいかが分からないからだ。
(FAはそういう曖昧さを意図的に排しているので、原作に比べれば<私が感じる良さ>がないのも事実だ。原作のおさらい、という意味では非常に楽しい。だが、深くまでハマりこめない)


だったら、他者の意見そのものに追従するのではなく、ちょっとでも自分の考えをしっかりと持っておかなければいけない。後悔しかない、なんてことがないようにするために。





うわー、エッセイにここまで堅苦しく考えてるバカがいるよ(苦笑)
まあそこまで考えなくても笑って読める良いエッセイ漫画でした。エッセイ漫画と言うと川原泉(腹がよじれるほど笑った)だったり西原理恵子だったりしか読んだことないけど、荒川弘のそれも面白かったです。
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