感想置場。たまにひとりごと。
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Sun
2009.11.08
21:56
 
以下31話感想。
原作ネタバレありです。 

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妙に作画が濃かったです。淡白なエドの瞳が、いつもの倍はあったような感じ。
そのせいかマダム・クリスマスの顔も非常に濃い(笑)でもなんだか迫力がありました。確かに威厳があります!!

作画に関して言えば、妙にバランスが崩れていたような気がしないでもないというか・・・。
例えば「西部の名物料理でもくってくらあ」のブレダのセリフがあった箇所のハボックのベッド。なんか、おかしく見えない・・・?あれ、私の目が変・・・??
チェスの箱を開けたらかなりスキマがあった上に雑然とコマが放り込まれているんだから、ファルマンが持っていたときに効果音でもつければいいのに。音がしない、というのも変だった。

背景。これだけはさっぱり慣れない。塗りの粗がわざと残された絵柄は、どうも発砲スチロールに色つけたハリボテに見えてしまって困ったことに。

そういえば、大熊猫を探す場面で、アルが絵を見せている女の子が「けいおん!」の梓に見えた(笑)

原作のちょっとした描写がたくさん省かれていましたが、たいして気にならず。
そこは気にならなかったけど、目立って印象の残るものがない上にエピソードが多すぎて雑多な印象を持ちました。原作鋼って、本当にエピソードがかなり凝縮されている・・・「間」や各エピソードの緩急なんてものは読者の想像にゆだねられていると実感する。


・・ああ、結局「主観」という台詞はなかった・・・。
改めて続きの話を見ると、名台詞がことごとく省かれてしまってますね・・・(苦笑)リザの背中の話がなかったのは、エドに話す必要がないってことなんでしょうね。

「主観だ」というリザの台詞がなかったことにより、エドのいう「(リザが)全部話してくれた」の「全部」って、イシュヴァールの真実では決してなく、リザの主観にともなった過去と決意であるはずが、なんだかエドが表面的な言葉面ですっかりイシュヴァールを全部悟ってしまったように見えてしまって微妙。
主観で語られたからこそ自分は尚更客観的に判断しなければならない。そのためには多くのいろいろな立場の人の話を聞かなければならない。たとえそれが幼馴染の両親を殺したスカーであっても、だ。エド(と物語そのもの)はまだそこまでは至ってないんだろう。原作では後にオリヴィエに「粗忽な迂闊者」だと一喝されるけど、こういう面でもエドはまだまだガキだなと思った。


マスタングの部下の特徴をチェスに置き換えている場面では、原作においてイシュヴァール後に部下を選抜した描写をここに持ってきています。
リザ以外は本当にその他大勢みたいでした(苦笑)。確かに上手く繋げているとは思うんだけど、そのぶん描写を少しずつ重ねていく厚み、それを見て感じる面白みがない。ていうか久しぶりすぎてどんな声で喋るのか忘れてた(なぜって彼らのインパクトがまるでないからです)。まあ、原作を読んでいればわかるし、好意的に見れば30話はリザの主観なのでマスタングが部下を選んだ基準は(予測はできても)描写されなくても良いということになるんだけど、それにしても軍部に感情移入しにくい。「マスタングの部下」という記号だ。彼らをより知るためには原作を読むことをお勧めする。

・520センズの約束
エドとロイのエピソード自体は、このほかの細かいエピソードがたくさん詰め込まれているので印象が薄い。なので正直サブタイトルに選ばれるほどのエピソードとも思えなかった。むしろノックスの印象の方が大きかったよ(あまり主人公に思い入れがないからかな)。
この場合、それぞれのキャラクターの「生きる理由」とでも言い換えることが出来るような気がしています。元に戻る方法は未だ摸索中、部下を奪われ、仲間や家族と離散し、傷を負い、孤独な中にいるものたちにとって、たった520センズ、言い換えればほんのわずかな希望しかないけれど、それでもわずかな希望こそが生きる糧となる。だからこそのサブタイトル。
それにしても、この場面のマスタングの表情なりリアクションが妙に大げさで笑ってしまいました。

・「待っていろ、魔窟の住民どもよ」
肝心なときに全部どアップなのがFAらしいというかなんというか。原作のランファンの全身を描写したコマが印象的だっただけに残念。

・ノックスと家族
原作における「医者の本分」という台詞が妙にひっかかっていたのです。イシュヴァールでノックスがやっていた行為はともかくとして(イシュヴァールのどのあたりがトラウマなのかアニメでは綺麗さっぱり端折られていたけど)、今現在ノックスがやっている仕事は「医者の本分」に反するとは到底思えなかった。ノックス自身がイシュヴァールのトラウマから本分に拘るのならともかく、医者を目指す息子がそれを言うのはおかしいだろう、と。死体の検視官も、立派な仕事だと思うんだけど。

なので、息子が本分に拘らず「医者を続けていること」自体を喜び、そんな父親を好きだと言い切る、FAではそういう描写になっていたのがとても嬉しかった。

ノックスのエピソードはこれで完結。イシュヴァール内乱でのトラウマは結局描かれずじまいですか。この取捨選択の意図は何か監督に直接聞いてみたい。原作読んで補完しろということですね、わかります。

・「やめろ!外してくれ!!キンブリー!!」
緊迫感や焦りが全然感じられなかった。ついでにいうとひよこが出てきたインパクトも全然足りない。

結果的に原作のように爆発しないから、かな。ていうか私、キンブリーが出て門が閉じられた後、門の音にまぎれる形で本当に爆発したもんだとばかり思ってました。なるほど爆発してなかったのか・・・キンブリーは人を焦るのを見て楽しんでいただけだ、と。
それにしても、もっとはったりをきかせた見せ方があるだろうになあ。

・いつの間にかいるヨキ
まあ別に原作でもヨキと再会した描写はないんだけど、原作では16巻32~33ページでいったんスラム街にマルコーを連れて行ってそこに浮浪者たちがいたというコマがあったおかげで多分ヨキは浮浪者にまぎれて潜んでいたんだろうと推測できた。が、アニメではまるまるカット。なのでヨキがいつの間にやら合流していたという不自然さがありました。こういうところを丁寧にやるのとやらないのとでは、断然やってくれた方が印象が良いんだけどな。



今回も面白かったんだけど、以前のような不自然さが少し出ていたようにも感じます。
前回と今回は特に説明不足・描写不足だと思った。リザの主観や覚悟にしろ、ノックスのエピソードにしろ、ヨキの登場の仕方にしろ皆そうだ。もっと言えばマスタングのリザ以外の部下なんてその最たるもの。原作を端折ったからというよりは、ひとつの物語として予めあるべき(あってほしい)描写がないから不自然なのです。1クール目は前作とかぶるから評価が低いんじゃない。原作を読んでいることを前提にしているから評価が低い。それと一緒なのが31話だ。

分からなければ、原作を読んでください。
思わずそう言いたくなるほどの1クールの出来の悪さが今再び顔を出してしまった。
せっかく前回無理やり納得したのにこれだと・・・
エピソードを取捨選択したのなら、取捨選択したなりの矜持が欲しいというのは我儘なのだろうか。

そして、確かに原作通りのエピソードばかりで、原作2話分もないくらいなんだけど妙にごちゃごちゃした印象があるのは何でだろう。何かひとつでも重点的に描かていれば違っていたのかもしれない。もうちょっと展開にメリハリがあってもいいと思うんだよね。個々のエピソードの集合体という印象を受けた。

今回のエピソードで私的に印象に残ったのは、エドとマスタングの約束ではなくてノックスの涙でした。主人公よりもノックスが一番丁寧に描かれていました。
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NAME: | 2009.11.09(月) 01:30 | | [Edit]

 

こんばんは。

私的に話の流れに・・・だったので、あまり絵柄にこだわってられなかったというのも正直なところでして。そこは受け取り方が私と逆なのかもしれませんね。
それにロイはもうちょっとごつく描いてほしかったかもです。
で、影がシャープにしっかりついている割にあごのラインの丸さが気になって気になってアンバランスな美形だなと思ってしまってました。

>「物足りなさ」なんて

まあそれはそうなんですけどね(苦笑)

>飯島氏

荒木プロダクション出身で、星矢では「真紅の少年伝説」の動画を担当されているようですね。初めて知りました。あまりFAスタッフには興味がないというか・・・
31話に限って言えば、エドやロイの笑った口の描き方がいつもの鋼FAではなくて星矢(というか荒木さん)の口の描き方を思い出していました。

荒木さんのレイアウトは星矢の演出してた山内重保さんと一緒の印象が強くて、割とハッタリがきいた(良い意味で)「ありえない」大胆なものだったと記憶にあります。

荒木伸吾さんに聞く 新生『聖闘士星矢』
http://www.style.fm/as/01_talk/araki01.shtml


このインタビューはなかなか読みごたえがあって面白かったです。

星矢で一番印象深いのは、一輝VSシャカ(第57話「無の恐怖! 目をあけたシャカ」)ですね~。荒木さんの美麗な絵柄と、キャラの躍動感あふれる作画で、話の内容はほぼ全くといいほど進んでないにも関わらず(笑)動き(と音楽)だけでめちゃくちゃ好きな回です。

ボンズのアクションはリアルな動きに即しつつハッタリのきいた大胆なもので、荒木レイアウトとはちょっと方向が違うかなあと。
でももうちょっと大胆に動いて欲しいですよね。

今回のキンブリーに翻弄される刑務所の看守の絵柄自体は飯島さん作画のおかげか影のつけかたも濃くて緊迫感はあったのですが、それはあくまでも止め絵の場合。
実際には隣にいる看守たちの 動き に全く焦りが感じられない。なんだかしどろもどろに動いているようにしか見えない。キャラの絵は良くても、真正面のカメラワークや、カクカクとした絵の動かし方が見ていてじれったいほど動きが悪いので緊迫感に水を差してしまったように思います。
そう言う意味でも物足りない話でした・・・

NAME:ともえあや | 2009.11.11(水) 00:52 | URL | [Edit]

 

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NAME: | 2009.11.11(水) 19:50 | | [Edit]

 

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NAME: | 2009.11.11(水) 20:00 | | [Edit]

 

お返事が遅くなりました・・・

57話イイですよね。
シャカの高圧的な態度や、その癖気品漂う感じとか荒木作画だからこそ出ていたと思います。・・・もっとも前後の作画はあまり・・・でしたけど(苦笑)

NAME:ともえあや | 2009.11.14(土) 23:45 | URL | [Edit]

 

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