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Fri
2009.11.06
23:30
 
Theme of Ling Yao by THE ALCHEMISTSTheme of Ling Yao by THE ALCHEMISTS
(2009/12/09)
THE ALCHEMISTS リン・ヤオ(宮野真守)リン・ヤオ(宮野真守)

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Theme of Lan Fan by THE ALCHEMISTSTheme of Lan Fan by THE ALCHEMISTS
(2009/12/09)
THE ALCHEMISTS ランファン(水樹奈々)ランファン(水樹奈々)

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リンとランファンのキャラソンジャケットが公開されています。
妙に影がはっきりまっすぐなのが超気になるので、コンセプトを知りたい。

兄弟のキャラソンがどちらもとても良い曲だったので、こちらも楽しみです!
特にランファン・・・!水樹奈々さんの楽曲は「なのは」関連はどれもCD買ってます。来年発売される劇場版「なのは」主題歌も楽しみですよ!

というわけで感想続き。
原作ネタバレありです。
 

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あと、気になったこと。

キンブリーが「仕事」という言葉を発する時の表情が、なんだか妙に悪人面。

原作におけるキンブリー曰く「仕事」とは、いっそ清々しいまでに日常の「仕事」と区別せずに「達成感を得る」と表現したことに特徴があるのだと思ってた。良い意味でも悪い意味でも「仕事」には変わりはなくて、それから得るものも変わらない。分け隔てなく得られるものはある、と。文字通りの等価交換の意味合いだ。だからキンブリーは戦場で医者として分け隔てなく負傷者と向き合うロックベル夫妻に関心を持ったんじゃないのかな。

仕事は仕事であり、それに対して良いのか悪いのか迷うくらいなら最初からやるべきではないし、やると決めたのなら覚悟を持て、ということ。言葉尻だけを見たらひどくごもっとも。

ただし、キンブリーが異常なのは、自らの錬金術を使った爆発の音を聞くことで快楽を得るという特徴であり、それが故に彼は戦場を自ら「仕事」とみなすことで正当性を持って自らの快楽を得るのだ。簡単に言えば、「仕事」とはキンブリーの屁理屈だ。屁理屈であっても絶対的な正当性と自信を持って「仕事」と言い切るのがキンブリーなのだ。キンブリーは屁理屈とは思ってないだろう。

この場合、キンブリーの屁理屈を聞いたマスタングやリザたちは翻弄されてしまうわけです。仕事であるならば、たとえ疑問があっても、仕事として許されてしまうのかどうか。

キンブリーの言葉を受けたリザの表情がこわばったのは、「仕事」としてひどく当然のことに置き換えられてしまったことで、ある種の「達成感」があることを理解してしまったからではないのか。だからこその「原因と結果がこれほど明確に結びついているのは、狙撃兵と、錬金術師だけだわ」と言わせていると思ったんだけど。結果をして、達成感と結び付けてられてしまったことに、ある種理解してしまい怖くなったんだと思ってた。

ところが、FAでは原作以上に悪人面になってた。キンブリーの言う「仕事」が、あからさまにおかしいものになった。


まず考えなくてはならないのは、マスタングやリザは自分の意思で軍に入ったという大前提がある。決して徴兵制で国から強制連行されているわけではない。ならば、軍人の「仕事」の一つに人を殺さなくてはならないことがあるかもしれない、というのは予め分かっていたことになる。それでも冒頭で青臭いことを言ってのけたのがマスタングなのだ。そしてイシュヴァール戦の後に「ならば私は自分で守れるだけ、ほんのわずかでいい、大切な者を守ろう」と<軍の仕事・・・在り方を変えようとした>のがマスタングなのだ。今変えられないのならば、変えられる位置につけばいい、と。
後に民主制に移行した際に処罰を受けることがあったとしても、それ含めてでも(皮肉なことに)やり遂げたい「仕事」を得たのがマスタングなのだ。

(と、リザは思いこんでいるわけです。ヒューズを殺されたマスタングが実際には何を考えているのか知らないからこそ、マスタングはいつまでも理想を追いかけつつ現実とも向き合う、守るべき人、のまま。原作が23巻まで進んだ今見直すとかなり主観が入ってるのが分かって面白いですね)

キンブリーのあの悪人面(背景が黒一色に変わり、若干効果音までついてる)だと、マスタングたちは、なんだか最初から悪いことに関与させられてる被害者にみえた。キンブリーは最初から正当性のかけらもないことを仕事だと言い張るオカシナ人になってしまってる。
つまり、軍=変な存在。アメストリスは確かにおかしな国だけど、この場合マスタングたちは軍が存在すること自体もおかしいと思っているのだろうか。ならば変えてやろうではなく、壊してやろうと考えるものではないのか。

あくまでも軍人であるからこそ、マスタングやリザはその職務の中で悩み考えているのに、軍人という職務そのものがおかしい(否定)とキンブリーは表情で言いきっている。口では正当性を唱えているくせに、だ。
軍の存在(自分の立場)は否定せずに上を目指し、軍がやってきたことへの処罰は他者(民主制議会)にまかせて、自分は軍の職務そのものを変えようということなんだから、軍そのものを全否定するのはちょっと違うと思うんだけど。

キンブリーの表情は、もっとさわやかに言わせてもいいくらいだと思いました。何しろキンブリーにとって、どんな仕事でも仕事は仕事なんだから。彼にとって戦場は、快楽を得られる絶好の仕事場だったというだけなのだ。

こういう微妙な変更を見ると、ああこれは原作のおまけではなくて、FAというひとつのアニメなんだなあと実感する。読み方次第、伝え方次第で受け取り方はいろいろ変わってくる。

もっとも、リザやマスタングの目からは、ああいう風に極悪人の顔に見えたのかもしれませんね。
だって主観で語られているんだもの。

被害者と言えば、イシュヴァール人の「恨みます」がなかった。
これはマスタングたちが決して目を背けてはならない現実のはずだ。いくら覚悟覚悟と説明ばかり繰り返したところで、「恨みます」の一言に勝る言葉はないだろう。リザの「覚悟」とワンセットで必要な台詞だと思いました。うーん、あくまでもリザの主観(リザがエドに話すという形)だからなかったのかなあ・・・

言いたいことは山ほどある30話。
とにかく思うのはイベント会場で見て良かったということにつきます。
完全版(出るとは限らない)が早く見たいなあ。

見ていていろいろ足りなかった。もっと見たかった、というのも正直な気持ち。
やったらやったで鬱になるか。

特にマスタングを慕う者たちの存在が見たかった。それにはフュリーやブレダ、ハボックにファルマンも含まれる。今回の話がリザの主観のせいか、とにかくリザとの関係性しか描かれていなかった。リザが知りえない事実しか語られないのは分かる。ならば他(フュリーたちや、酒を酌み交わした名も知らない自分の隊の者たち)との関係性はどうなのか。またマスタング関連でイシュヴァールの話を描くのか。テーマごとに分けたことで、かえって冗長になる部分もあると思いました。主要キャラの枠内で物語が進んだ結果、ちょっぴり狭い世界観になったな、とも。鋼の良さは、主要キャラが知らない者たちが影で生きている、そう実感できることだと思ってるので。
それとも、FAマスタングは自分の仲間をリザ以外は実感出来ていないんだろうか。だから描けないんだろうか。

イベントの思い出補正で割と好意的に受け取っていますが(リザとマルコーの主観のみ描かれている)、何かいろいろともの足りませんでした。
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