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Mon
2009.09.07
01:04
 
少年ガンガン 2009年 10月号少年ガンガン 2009年 10月号
(2009/09/12)
不明

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本放送中のCMでは表紙画像が出てました。エドかっこよかった。アニメの丸顔を見慣れてるせいか余計にかっこよく見えてしまいます。

以下ネタバレ。
原作ネタバレあり。 

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ウィンリィの表情がすごく良いのです。今回は、本当にウィンリィの表情と演技に救われた回だ。


Aパート終了直前に、銃を向けるウィンリィとスカーとが重ねあわされていました。
それを受けてBパートはスカーの物語へと至る。原作12巻の回想シーンと、15巻の実際に起きたシーンを上手く繋げていたと思います。

スカー兄の声優に子安さんキターー!
水島版同様、やっぱり錬金術を研究する役なのねー。錬金術の研究のくだりは、思いのほか明るかった。純粋に錬金術、錬丹術というものを研究していたというのが良く分かる。
だからこそ、当の錬金術を用いてアメストリス軍に報復をしようとするイシュヴァールの民のおかしさが目立ってくる。「誰もそう(人のため幸福のため)見てくれはくれぬではないか!」と叫ぶスカーだけど、兄自身はというと錬金術のおかしさにちゃんと気付いているのに、それは「どうでもいい」と聞き流してしまっている。彼はその後、内乱で錬金術の悪い面ばかり見せつけられることになる。BGMが凄く良いなあ。

さて、ここでスカーが見たのは兄の「背中」が出てきます。
兄から与えられた「手」・・・右腕。

スカーの目の前で永久に振り向くことのなかった背中と、彼に「生」というぬくもりを与えた手だ。
子安さんの演技が良くて。ちょっとうるっとしてしまいました。「返せよ、たったひとりの弟なんだよ!」というエドを思い出した。自分と引き換えに生を与えたという意味では、スカー兄は水島版エドっぽいよねとか言ってみる。スカー自身は共に生きていたかっただろうに。

ロックベル夫妻を殺してしまうシーン。
アメストリス人として、青い目が強調されています。アメストリス人が青い目ばかりではないだろうに、というのは問題ではない。
死と隣り合わせで戦ってきたスカーにとっては、青い目をした軍人の集団はアメストリス人そのものの象徴となってしまった。生きることに必死だったが故に考えることも出来ず、同時に大切な身内を失った絶望から、短絡的に青い目をした夫妻を殺してしまう。青い目は、そのまま彼の敵となってしまったのだ。

青い目が強調されることで、いかに絶望感があったとはいえ、短絡的に夫妻を殺してしまったことを実によくあらわしていたと思います。青い目とはつまりイシュヴァールに所属しない人間(アメストリス人)を示す。
といっても決してイシュヴァールの民の赤い目との敵か味方かという意味での対比ではない(もちろん映像的には反対の青になってます)。錬金術で報復を願うイシュヴァールの民に、スカーは違和感があった。つまり、イシュヴァール自体も正義ではなかった。敵とか、味方とか、正義とか、悪とか、そんなの関係なく赤い目をした者のなかにも青い目をした者の中にもいた。
スカーはそんな中、無理やり答えを出そうとしたんだ。青い目をした者は敵だと。


こういう表現を見ると、やっと鋼らしくなってきたと感じます。表現のひとつひとつに、思わず立ち止まって考察したくなっちゃうじゃないか。


そして、画面はウィンリィに戻る。

「先に引き金を引いたのは、アメストリス人、貴様らであるということを!」
もうどっちが先だとか後だとかいう問題じゃないんだよね。引き金を引いてしまうのか、その前で留まるのかの差。

「撃つなあああああ!!」
もちょっと!もちょっと大げさに演出して欲しかった!(贅沢です)
うーん、割と淡白に感じてしまいました。ここでこそ顔アップを使うとか・・・

エドの姿に兄を重ね合わせ、自分たちに襲いかかったキンブリーと兄からもらった右腕を重ね合わせ、そのことによって兄からもらったぬくもりで他者を殺すことをためらわせた。ここは凄く良かったです。

ウィンリィは実際問題撃てるわけがないのだ。ましてやスカー相手ならば反撃されてなす術もないだろう。撃ったところで当たらないだろうし、何よりも原作者がそうさせるわけがないときた。
なら「撃たなかったのか」「撃てなかったのか」の理由はどこにあるのか・・・エドが必死になって止めたことにある。

今まで遠くで見つめてきた背中は、ウィンリィにぬくもりを与えてなんかくれなかった。背中が遠かったからだ。でも、自分を止めてくれた背中から温かさを感じた。だから背中に惚れるんですよ。でかいとかちっさいとかではなく、ぬくもり。手をつないだときと同じように感じる、ぬくもり。後でぎゅっとされるけど、それ以上に守ってくれた背中の温かさのほうが大きかったんじゃないのかなあ。

今までバラバラだった背中と手が、ぴったりと当てはまるのがエドだった。そりゃあ惚れるわけですよ。

スカーが壁を破壊したシーンに猫がいたのはギャグなんでしょうか(笑)
ねこかわいそう!
全体的にシリアスで、Aパートでエドの表情がギャグチックになったくらい。Bパートでは唯一の息抜きなんだろうなあ。


「バカ兄!なにやってんだ!」
アルが正義のヒーローに見えた。そして邪魔者は消えた(笑)



「俺に立ちあがるための手と足をくれた」
「人を生かす手だ」

機械鎧で、ウィンリィの指を少しずつ銃から引き離していく。
機械鎧の右手と生身の左手で、ウィンリィの手を優しく握る。

ここで機械鎧を意図的に見せてるのも凄く良かった。機械鎧とは、ウィンリィが人を生かした証なのだから。同時に、エドに握ってもらうことで、ウィンリィはぬくもりを感じることができる。原作だと割とエド視点の「生かす手」ばかりが強調されていたような感じでしたが、Aパートでエリシアと手を繋ぐシーンが強調されていたおかげで「ウィンリィが感じるぬくもり」も出てました。
考えてみたら機械鎧は錬金術ではなく、ウインリィの知識と技術の結晶で制作されたわけで。Bパートでは錬金術の悪面が強調されて描かれていたので、機械鎧の清浄さが出ていたような気がします。ただし、スカー兄の錬金術・錬丹術研究と、その錬金術を使ってアメストリスに報復しようとしたイシュヴァール人の表現と一緒で、作られた経緯や想いと使う側の論理は必ずしも一致しない。使う側次第で神にも悪魔にもいくらでも変化してしまう。

だったら機械鎧を持つエドは、どういう「使い方」をするのかな。ラストで機械鎧が重点的に描かれていたのは、とても意味のあることなのです。
その答えとして、エドはウィンリィを優しく包み込む(てなことを書くと超恥ずかしい)。・・・エドの台詞回しも、ゆっくりと、ウィンリィに言い聞かせるように、自分への確認でもあるように、とても静かだった。FAエドが初めて心の底から言葉を出している気がした。

ただ、なんでふたりっきりの世界になってるんだとはちょっと思った。
憲兵さんはどこだ!
まあ、演出意図は分かりやすいんだけど。



今回は本当に面白かったです。この調子でどんどん続けて欲しいな。
「遠くの背中」・・・サブタイトルが秀逸でした。
最後の、まっすぐと前を見つめるエドの表情も良かったです。
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テーマ * 鋼の錬金術師 ジャンル * アニメ・コミック
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