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Mon
2009.06.15
00:13
 
ウィンリィが完全に主役でした。
主人公であるハズのエドの出る幕完全になし。

高本さんの演技が良かった!今期のウィンリィが可愛すぎて大好きです。水島版ではこのラッシュバレーの話(第26話「彼女の理由」)で一気にウィンリィが苦手になったから・・・

今回の作画は、なんとなく水島版を彷彿とさせて良かったです。絵は水島版のほうが好きだ。
で、「盲目の錬金術師」の作画(とくにエド)いろいろとおかしくないですか・・・

以下ネタバレ。
原作ネタバレあり。 

more

驚異の原作ほぼ3話分圧縮・・・!で、もっととっ散らかった印象になるかと思ったら意外にもそうでもなくて。1話のストーリーとしては、じゅうぶん良い出来。今回は間も良かった。ああ、やっと普通の出来に・・・

今回は水島版でやった腕相撲や、エドのつり橋錬成、街中での追いかけっこを半分くらい、リゼンブールの女豹が省かれてました。なくて失われたものといえば、腕相撲で判明するウィンリィの機械鎧技術が確かなものであるということ、出産エピソードで奮闘するウィンリィと対比する形で自分なりに何か手伝おうとしてつり橋を錬成しようとして失敗、錬金術師の、それも国家錬金術師のくせに自分は無力だと自覚すること(原作ではニーナの件も思い出してるんでしょうね)、ウィンリィとドミニクの意外な繋がり、か。Bパートでエドはあたふたするばかりで、自分なりに何ができるか~というのが全然なかったのが残念だ。
あれ?これって必要ないの?
エドとウィンリィの対比みたいなものは、子供向けに優しく優しく平易に作られた結果必要ないのかもしれない。

ただし、原作のほうが内容がもっともっともっと濃い。

とにかくウィンリィに焦点を当てた話です。水島版に当てつけなのか、それとも原作サイドから注文が入ったのか。スタッフに愛されているというよりは、前作水島版との差別化を一番わかりやすく図りやすいのがウインリィなんでしょう。彼女をしっかり描くことで、端的に「別物」だと分かるのです。だから「当てつけ」だとか、入江版スタッフが水島版を否定しているとは思いたくない。否定なんてさせない。
アニプレックスは水島版の存在を否定していたがってるとはいえ。

ツッコミどころはたくさんあったり。例えば手首から先しか見えてなかったのに「珍しい形」だと気づく点だとか。これに関しては機械鎧のメッカだけあって一目で気付けるのかもしれないけど、やっぱり腕相撲であからさまに腕が見えたからわかる、という原作の展開のほうが自然かも。

原作のこの話はテンポが良くて大好きな話です。パニーニャとの追いかけっこなんて、水島版よりも断然原作のほうがいい。ちなみに水島版26話の感想はこちらでいろいろとツッコミしつつ書いてます。


パニーニャとの追いかけっこは省かれるのかと思いきや、ドミニク宅近くでしっかりやってました。街中じゃなかったのは、町の人にご迷惑をおかけしないためというよりは単純に作画的問題にしか見えなかった。街中という障害物がたくさんあって、屋根だの壁だの標識だの家の中だのちまちま描いてキャラがそこで縦横無尽に動く~というのは大変だろうし、今の入江版ではこんなものなんだろう。

エドが錬成した「手」は迫力ありました。対してアルが錬成した鳥かごは原作のコマそのまま。
(ところでこのシーンの作画が水島版の雰囲気になってた。個人的にこれで全編やってほしかったくらい)

原作からしてギャグがたくさんあるのがこのラッシュバレーの話なんですが・・・しかも原作の話は大好きなんですが・・・なんでだろう、途中からギャグシーンにイラッとしてしまった。とくにエド。原作のように軽快に展開する、というよりは、入江版では力を入れて「これはギャグです!笑ってくださいぃぃぃ」というか。みじんこエドの描写とか。うん、そういうの、いちいち入れてほしくなかった・・・

でもすらっと背が高い妄想エドは面白かった!
しかも妙に美形になってたし(笑)

ギャグシーンと言えば、何度も何度も何度もしつこく使用される書き文字はなんだ。
3話の画面分割みたいに、やりすぎです。
しかも日本語だったので、銀時計をあけたとき覚悟を刻んだ文字が日本語だったらどうしよう、とか心配してしまったぞ。「t」が忘れるなの「ナ」に一瞬見えてびっくりした。
ああいう描き文字って、海外で配信するときはしっかり英語になってるんだろうか。DVD特典とかで、そういうのをちらっと入れてくれればいいのに。

こういう表現法を見るたびに、子供向けなんだなと意識してしまいます。なんだかついてけないよ・・・

それらはまあいいとして。


原作の出産エピソードはなかなか面白い話だと思ってます。
ウィンリィが赤ちゃんをとりあげるわけですが、(以下深読み)言ってみればヒロインの疑似的な出産体験なんでは、と。
年齢的にもストーリー的にもまだ赤ちゃんを産むには早い女の子が、主人公の男の子の目の前でお産を手伝う。主人公は手伝うこともできずあたふたするだけだったのが、なんだか初めて赤ちゃんができた旦那さんのようです。腹を括って知識をフル回転させて挑むウィンリィの姿は肝っ玉かあちゃんになりそうで。
この話は後に主人公から「生かす手」だと評されるようになるエピソード。実際に産んだわけではないけれど、エドにとってはウィンリィが赤ちゃんが生まれるのを手伝ったことが人を生かすという意味で一緒なんでしょうね(処/女のまま産んだようなもの)。ましてや機械鎧で自分を立ちあがらせてくれた人なのだ。

しつこいようですが、私、鋼は「家族」の物語だと思ってます。だからこそ鋼にはまったというのもあるので。幼いころ、父親と母親がいたけれど父親が出て行って母親ははやり病で亡くなってしまう。大好きなお母さんの笑顔を見たくて、もう一度「家族」を取り戻したくて人体錬成してしまったら失敗。家族である弟は肉体を失ってしまった。だから取り戻そう。
その「取り戻そう」だったのが、それ以外に目が向き始めて。だんだん家族を得ようとしつつあるのが、現在の原作鋼なのでは、と思います。つまり、ウィンリィの存在。彼女はただの少年漫画のヒロイン☆である以上に、将来的に家族になることが鋼の結末になるような(ていうかなってほしいというか)。過去のトリシャの笑顔は取り戻せない。でも、誰かの笑顔を得ることができる。ひとつの家族のはじまりとおわり、そして新たな家族のはじまり、それがだんだん増えていく物語。ホムンクルスにしても「お父様」を中心とした疑似的な家族なんだし。原作鋼におけるウィンリィは家族・・・「未来の母親の象徴」だと思うんですよね。ということは、こちらに書いてます。

だから、このエピソードは面白い。未来の母親、ひいては家族の象徴だと思えば、まだ若いウィンリィが出産を手伝ったというエピソードが入ること、それ自体が面白い。なので、大好きなエピソードなのです。テンポ悪かったけど、しっかり原作どおりにやってくれた入江版万歳!でもサテラの産みの苦しみの声を聞いて震えるギャグっぽい描写(書き文字あり)で超シリアスなBGMが流れているのは変でした。そこは音楽を止めるかギャグをやめたほうがいい。

「大丈夫?」「ちゃんと学んだわけじゃないんじゃ」
このセリフは原作ではパニーニャ。アニメではサテラの旦那さんのリドルのセリフに変更になってました。これはすごく良かった!見ず知らずの他人、それも医療知識に確実性がない少女がお産を手伝うんだから旦那が心配して当然。緊急事態とはいえそもそも少女がお産を手伝うことを許すこと自体がご都合主義でおかしな話。サテラさんは愛されてるなとも思えたし、この変更は良い!


別にエドウィンじゃないんですけどね(え
むしろホートリだっ!!

残念なのは、入江版では兄弟にとっての「過去の家族」の原風景が描かれていないも同然(2話では数分で終わってダイジェストだった)なので、ウィンリィが文字通り少年漫画のただのヒロイン☆に見えてしまうことでしょうか。ウィンリィはともかく、肝心な主役の兄弟の過去の位置づけ(動機となるもの)がとにかく弱すぎるので、エドにとっての出産エピソードの位置づけが原作ほどに深読みできない。ウィンリィに対する恋愛フラグはじゅうぶんに伝わったけど。
生命の神秘を実際に体験したこと、それと過去の禁忌の結びつきは原作よりも完全に薄まってしまった。あの2話の数分で母親への思いを描いたと言われても、私は納得しない。今回の話が良かっただけに、余計に2話の作りの粗さが残念でならない。主人公に感情移入できないのです。

アニメ誌見る限りでは過去話はすっとばされるようで無念です。少なくともホーエンハイムが出てくるまでは我慢しなくちゃならないみたい。オープニングに出張ってるんだから、しっかり描いてくれるんですよね入江監督!

トリシャ好きとして、今回良かったのは家を焼く「覚悟」のシーンで、母子の写真がしっかり描写されていたことかな。家族の象徴のようなブランコ、父親の象徴のような研究器具ときて、母子の写真ですよ・・・私に泣けというんですね!こうやって、兄弟は少しずつ少しずつ家族を失っていった。それを象徴するかのように、家が燃えていく・・・
原作の写真はよく見えない描き方だったけど(水島版であったような魚釣りしている兄弟?)、この母子の写真は素晴らしかった。
そして未来の母親(ウィンリィ)が兄弟の代わりに泣くんだ。まるで母親であるトリシャの代わりでもあるかのように・・・とても良い流れでした。

家族の全てがつまった家を燃やす行為は、「覚悟」であると同時に「逃げ」。もしかしたら母親からも逃げているのかもしれない。それでもロックベル家に行けばしっかりエルリックの母子の写真は存在している(6話)・・・おやじの顔は意識的に隠しているけれど、実際のところ母親も見てみないふりしてるんじゃないのかな。6話にてかあさんの墓の前で、目線を燃やした家に変えてしまったように。


こういうのを、たとえば「名前の無い墓」をアニメ化するときにしっかり描いてくれれば、入江版は化けるかもしれない。だから、ツッコミを入れつつ見続けていこうという気になる。

原作ではセリフのみのパニーニャを殴るシーンを描くくらいなら、しっかり機械鎧で殴っちゃうシーンは描写しろよ、とは思った。

ということで、今回の主役は完全にウィンリィでした。

「まかせといて」
この表情、すごく良いですね!
ウィンリィ、大好きだ!
ネジ締め忘れあやまらなかったり、銀時計を完全に興味本位であけちゃったりするけど。

次回はいよいよ師匠登場。一は全、全は一の修業エピソードは水島版で大好きなエピソードです。さあ、どう変えてくるのか、楽しみです。

しかしまあ、出産エピソードを見ると、自分の境遇を鑑みるに、ビミョーな気持ちに。

展開早いせいか、前回と流れのぶつ切りがすごいせいか、ヒューズがお亡くなりになったのをすっかり忘れてしまうエピソードでした。ニーナの話も遥か彼方の出来ごとのようです。
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NAME: | 2009.06.15(月) 17:39 | | [Edit]

 

こちらこそはじめまして。ずいぶん前から読んでいただいていたようで・・・嬉しいやら恥ずかしいやらでございます。ありがとうございます!

うーん、私の文章はためになるかなあ・・・そこは自分では良くわかりません・・・
感想を描く場合、なるべく良かった点と悪かった点は一緒に書くようにしています。どんなものにでも二つの側面があって、(自分の主観で、と前置きします)良いところ、悪い・・・と書くと語弊があるのでどちらかというとおかしいと思えるところがある。人間もそうですよね。ある人がいたとして、その人には長所もあれば短所だってある。全てをひっくるめてその人は存在する。作品も同じ、だと考えていて。鋼みたいな骨太の作品だろうが、深夜にやってる萌えアニメだろうが、どんな作品においても長所と短所の両方が存在する。

たとえ自分の好きな作品であっても、どうしても気に入らない部分が出てきてしまうんですね。

ただし、そこからどうしたら自分が納得できるだろうと考えています。

水島版が大好きなのは、その作業の過程で自分なりに上手く納得して受け入れることができたから。今、入江版を見ていていちいち一喜一憂していますが、どうやったら納得できるのか、納得させてもらえるのかを考えています。ひとつの部分はダメでも、全体を通してみると違ったように見えて受け入れることができるかもしれない~とか。見方・・・視点をちょっと変えると景色が違って見えます。今まで欠点だと思っていたところが良い点に見えるかもしれません。それで受け入れることが出来れば御の字だな、なんて。だから入江版について文句言いながらもずっと見続けていて。

まだるっこしくて、素直に楽しめばいいのに・・・と何度も考えましたけどね。

とはいえ・・・
>きゃーエド素敵ー
>かっこいい~
>と叫んでるだけの感想

でもいいと思いますよ。
むしろ私には書けない文章なので羨ましいです。他の人がテンション高く叫んでいるなか、妙に冷静になってる自分がいやになったり。キャラがかっこいい、あるいは可愛いという視点だけで見ているアニメとかありますよ。でも感想を書きようがないので書いてないだけです。

鋼の素晴らしさって、こうやって作品論としても荒川弘(または水島・會川両氏)の作家論としても、キャラ萌え視点でも、カップリング視点でも、さまざまな見方で楽しめることだと思います。ある映画監督は戦争論から鋼を見ていらっしゃいます。かと思えばエドがかっこいい!から見る小さな子もいる。入江版はあえて「子供向け」ということを意識しているようですが、本当は老若男女問わず誰でもが自分の好きに読める懐の広い作品です。ある人にとっては欠点でも、別の人にとっては優れている部分だってあります。逆もまたしかり。鋼はついつい語りたくなってしまう漫画(アニメ)なので、他人にとってはあさってな感想でも妙に夢中になってブログで感想をアップしてしまいます。

なので、無理して私みたいな見方しなくて大丈夫なんですよ。無理すると面白いはずの話が面白くなくなってしまいます。正直言って私も、他の方の感想を意識するあまり鋼を楽しめなくなったことがありました。そうなると本末転倒なんですよね。

絵についてはご自由にどうぞ。ていうか、こちらこそありがとうございます!
あまり無理なさらないでくださいね。楽しみにしてますv

そうそう長文オッケーですよ。
コメントありがとうございました。

NAME:ともえあや | 2009.06.16(火) 23:08 | URL | [Edit]

 

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