感想置場。たまにひとりごと。
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Mon
2009.06.08
01:51
 
1話にして軍のおかしさに気付いていたアイザックのことも少しは思い出してあげてください。

以下感想です。
原作ネタバレあり。 

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軍がやばい

そういうことは、既に1話時点でアイザックの話でわかっていること。もっともヒューズとの絡みがなかったので、ヒューズにとっては<単なる一つの事件>にすぎなかったとはいえ、せっかく大総統が出てるんだから、アイザックのことをもうちょっと踏まえて描いてくれてもいいんじゃないかとはちょっと思った。3話のコーネロの「鋼の錬金術師!」というセリフにしても、5話の大佐の雨の日は無能ネタにしても、1話にやったことが伏線になっているわけではなく、単純に後の話でもう一度やるネタを先にばらした程度。だから1話は水島版BOX購入者を招待したスプリングカーニバル用のイベント映像にしか見えないのが残念。つまり、なくても全く問題がない蛇足になってしまっている。同じネタなので、後に使われる原作どおりの場面のインパクトを削っただけ。使えるものは使えばいいのに。
それに、正直アイザックの存在を忘れてた。

アイザックを思いだそうと1話を改めてみたら、ミキシンロイの声がえらく高かった。模索してらっしゃるんでしょうね。

・・・

「すまん、セントラルに移動になる前にやりかけの書類をまとめておきたくてな」

・・・やりかけの書類なんて机に全然なかったYO、というツッコミはさておき。演技は良いのに描写が全然追いついてなかった。
このアバンの時間軸はいったいいつなんでしょうね。
前の話でロイがセントラルに移動が決定してたっけ?8話にしても、ただ、ヒューズとの会話でセントラルに移動になるという噂があるという程度ではなかったか。それを思えば、噂を鵜呑みにしてしまうあたり、なんと気の早い男だな(さすが無能)、と(笑)
ただし、アバンの時間軸がヒューズの件以降であるならば話は別だ。それを思わせる描写がひとつでも欲しかったな。たとえば、机の上に原作16話扉絵のロイとヒューズの写真が飾ってあったりとか、<これはヒューズの死以降の会話>だと暗示するものが明確に欲しかった。この会話だけで「察しろ」ということなんだろうか。

アバンナレーションと前回までのあらすじが省略されて、最初から本編が始まります。アバン後にサブタイトルが表示されたのでOPもなしか、と思ったらそれはしっかりありました。
ただでさえ尺的にキツキツなのに、話をしっかりと余裕を持って描こうとすれば、アバンナレもあらすじも絶対にいらないもの。そして、ナレーションという視聴者視点での「答え」はいらない。答えは作中のキャラと一緒に自分たちで右往左往しつつ、なおかつ前進しながら考えていけばいい。だいたい、前回の予告にしてもナレーションで親友親友連呼するくらいなら、しっかり本編で描写しとけよ、という話です。

でもまあ、来週から復活するんでしょうね(苦笑)

基本的に原作どおり。
アバンに15巻第61話「イシュヴァールの英雄」(今気付いたけど、ちゃんと61話・ロイバナシになってるんだねw)におけるロイとヒューズの会話を挿入。

「この国みんなまるごと守るには、ネズミの天辺にいなきゃならねえな」
「面白そうじゃねえか。一口乗ってやるよ。お前の青臭い理想が、この国をどう変えるか見てみたい」

ヒューズの役割はロイがやらんとすることを見届ける協力者。ロイの青臭い考えに賛同した人間だ。
ネズミの頂点に立たんと奮闘する男の傍で、自身も奮闘していた人間だ。

彼の死が描かれるのが今回の話。

いわば、ロイ・マスタングが一つの巨大な壁にぶち当たった話なわけです。
それをどう乗り越えていくかが一つの焦点。

原作どおりなので、原作の再確認という意味で言えば、とてもよかった。

特にガンガン6月号を思えば、余計に感慨深くなってしまいますね。そしてガンガン7月号表紙の大佐を見ると、おお!!となってしまった。ロイという男は、(見た目は横に置いといて)華麗でもなければかっこよくもない、もがき続ける男なんだ。そのもがき続ける男のそばに、だんだんと人が集まってくる。それは彼がかっこよくて理想を現実に出来る手腕があるから、というよりは、理想を追ってもがき続けることが共感を得たとかじゃないのかな。それって、「特定の誰か」にしか出来ないことではなくて、誰にでも出来ることだったからだ。「俺たちにもできる」そう思わせることが大事なのだ。そういう意味で「ネズミ」なのだろう。ロイがネズミの頂点に立つことが出来るのは、理想があるからかもしれない。青臭い理想だとしても、こいつにはついていきたい、そう思わせる何かがロイにはあるんだ。答えが「もがき続けていること」だとか?無能と言えば聞こえは悪いけど。

とはいえ、重箱の隅をつっつくならば、ロイの理想なり考えていること(ヒューズの死の真相を少佐から探ったあたりの推理とか)はしっかりしていても、なら実際やったことは雨の日は無能だったり、スカーにまんまと逃げられたり、なんだよね。
そこで1話の活躍を思い出すかといえば、やっぱりそこも雨の日は無能な上に「舐めるなあああ」で市街にも関わらず巨大焔錬成。やっぱり原作のトレインジャックの話が恋しくなってしまいます。理想を語るネズミではあっても、しっかりと実力があるのが原作大佐だとしたら、入江版大佐は実力すらも「もうちょっとがんばりましょう」のレベルから始めるのかしら。今思えば、原作大佐の「私は焔の錬金術師」「覚えておきたまえ」のインパクトはでかかった。

「もがき続けている」男といっても、何で付いていきたいかと思ったかと言われれば、やっぱり実力があったからなのであって。英雄と他者から呼ばれるものが必要なんだ。それが欲しかった。

うん。それはまあおいといて。
今回の話は良かったです。特にAパートはあまり文句は言いたくない(笑) 今までで一番間も良かったと思う。大総統退場シーンは変だったけど。10話にしてようやくこなれてきたアニメスタッフ、というのもどうよと思うけれど。ギャグも全然気にならなかった(デフォルメキャラはしっかりくっきり影付きキャラの後だと作画的に手抜きに見えるのが難しいところですね)。

ただ余韻があまりなかったけど。
特にBパートの部分。

何度もここで書いていますがマンガを読むときには自分のペースで好き勝手に読むため、変な話、ヒューズの葬式から「いや、雨だよ」でちょっと目を止めて物思いに浸ることができる。前のページをもう一度見直したりとか。そして改めて次の話に向かう。原作15話が終わっていったん黒バックにウィンリィのイラスト、そしてフラメルのページが挿入されてるのを見ても、原作は本当にコミックス単位で構成が上手いって思うもの。あれでページをめくるときに感情的に余韻が生まれてくる。

ところがアニメだと原作どおりに映像が流れていくと、どうしてもその間で一時停止しないと物思いに浸れないわけです。間がないだのなんだの言っていますが、「間」というよりも余韻・・・区切りが欲しかった。ヒューズが愛する家族の名を呼ぶ、エンヴィーに残酷にも阻まれる、そこでAパート終わり~とかだったなら、と妄想してしまいました。うーん、いったんヒューズの死で区切りが欲しかったかも。

それだけにヒューズの死から葬式、ロイの決意までの怒涛の展開がだいぶ早く感じてしまいました。実際問題Aパートは原作17ページ分に対して、Bパートは31ページ分とほぼ2倍の分量が収まっていたわけですが・・・しかも、原作どおりに入れてしまったことで、ヒューズの死のインパクトが漫画読んでるほどになかった。やっぱりそれって、漫画という媒体の手法とアニメという連続描写の手法とで違うからだと思うんですよね。だから、結局この話のメインとして何がやりたかったのか、が見えてきづらい。ヒューズの死そのものなのか、それとも死を受けたロイの決意なのか。ロイがヒューズの件について聞いて回ることまで今回に詰め込むのはいいとしても、とにかく間が欲しかった。


アニメオリジナルとして、ウィンリィとヒューズ一家のお別れがしっかり描かれています。これは同時にヒューズと自分の家族、そしてウィンリィとの別れですね。この場面、すごく泣ける・・・
水島版では兄弟とヒューズとの関係が丁寧に描かれていましたが、今回はウィンリィなんですね。これはとても良かったと思う。だからこそ、ヒューズの死を知らずにアップルパイの会話をする幼馴染ズの無邪気さが切なくなってくるんだ。この何気ない別れが、すごくいい。
こういうちょっとしたオリジナルを挿入できてこそ、アニメをやる意義があるってもんだと思う。

「いい演出だろう」からロイにかかる電話までの一連の場面。
音楽を止めてほしかった。前作のようにドラマチックな音楽を流すのもひとつの手だけど、無音(効果音のみ)というのもひとつの手だ。ギャグシーンの音楽の使い方は音を早回ししたり遅くしたりと工夫してるんですけどね。ていうかこのときの音楽がイマイチしっくりこないような。
ということで、この後にオリジナルでヒューズの死の直前が追加されています。エンヴィーに電話をきられてロイに真相を語ることが許されず、最期に家族の名を呼んで死んでいく。よりエンヴィーの残忍さが際立ったというか。

それらはいいとして、正直、がくっと首が倒れる(?)分かりやすく死んだと分かるシーンだけはいらなかった。余韻がなくなった。最期のセリフを喋った時点で暗転だったらなあ。これは監督の言う「コマの行間を埋めた」てことなのかな。キャラの心情描写ではなく、行動のみを描くのが入江版らしいというか。

で、ヒューズの葬式での空がすごく青が綺麗すぎて、ちょっと現実に戻ってしまった。名作劇場だなあ、と。
その後のロイとリザがヒューズの墓の前で佇む空の色はとても良かった。
「あの子らが母親を錬成しようとした気持ちが今なら分かる気がする」といっても、入江版はあっさりとダイジェストで流されちゃいましたけどね!ダイジェストにするくらいなら、いっそ語られないほうが余計に想像力をたくましくできたのかもしれない。
といったら来週家を焼く話をやるのかな。ダイジェストではありませんよーに!
それにしても、この場面妙に顔アップか遠景ばかりだ・・・さすが入江版。
「いや、雨だよ」はもっとカメラアングルを引いて欲しかった。

あと、もうちょっと間が欲しかったかな。早すぎる。

後半は空の色が印象的でした。
ちょっと葬式の空の青は青すぎると思ったけど、それ以降の空の変化が面白かった。
意識してなかったけど、墓って軍の敷地内にあるんでしょうか。
雨だよ、からヒューズの死について聞いて回るあたりまで夕暮れどきに全部終わってた。墓はもっと遠いところにあるのだとばかり思ってた。

で、大佐が前髪をもとに戻す場面。前髪をがしがしやって、しばらく手を止めて、振り向いたらもとに戻ってたのにちょっと笑った。

・・・・・・

さすがに私が慣れてきたのか(という感想が多いですが、どうなんでしょうね)、なかなか良かったです。後半早かったけど。いや詰め込みすぎというべきでしょうか。
やっぱり原作1話につきアニメ1話が限界なんだよ・・・
きっかり原作1話分、あるいは2~3話分入れる、という妙に機械的に話が区分けされているのもどうなんだろう。確かに原作どおりではあるけれど、もうちょっとひねりが欲しい。それがようやく考えられはじめたのが最近ですね。最初からやっとけ、と。

それにしても、10話にしてもうヒューズがお亡くなりに。
展開早っ!
余韻が残らない原因にこれが絶対にある。

次週はラッシュバレーの話。そろそろアニメスタッフが本当にやりたがっている前作との分岐点が近づいています。原作どおりだから面白い、のではなく、原作を生かしてアニメならではの面白さがある作品になっていってほしいのです。原作どおりなら、原作を読めばいいやって思ってしまうんですね。逆もまたしかりで、アニメ見ていて原作どおりならわざわざお金を出して原作を買う必要もない。水島版で何が良かったかって、私的にそこだったりします。どちらも新鮮に楽しめた。


やっぱり、先の展開を知らないわくわくさがないのがつらいかも。とにかく音楽のストックがないようなのでそっちもあまり・・・だし。

演出もアップか遠景ばかりでたいして面白みがないので、後の楽しみといったら、声優だれかなーくらいでしょうか。ゆうきゃんまだー?ランファンまだー?

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