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Sun
2008.08.03
00:17
 
毎回毎回ほろりとさせられて、ちょっとだけ切なくなって、心があたたかくなる、そんなアニメです。
派手な作品じゃないし、盛り上がりがあるというわけではないので、子供受けはしないだろう。
でもたまにはこういうのもいいかも。
 

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今回登場した妖は「時雨」。もともと招福の神だったのが、欲にまみれた人間に捕われ不浄の妖となってしまった。

時雨が捕われた場所が、後の学校の旧校舎。取り壊しになるというそこで行われた肝試し大会が、事の発端だった。ペアで20番までの番号順で決めるはずが1枚足りず(でもちゃんと20番までの番号はあった)、それをかわきりに肝試しの途中で生徒たちがいなくなっていく。

肝試しの実行委員を務めた笹田という女の子。彼女はかつてこの旧校舎で行われた肝試しで大事な母の形見であるお守りをなくしてしまう。その時お守りを見つけてくれたのが、時雨だった。笹田にしてみれば、時雨に会いたくて肝試しの企画をしたような感じ。それは好奇心や恐怖心からくるものではなく、ただただ時雨にお礼を言いたかっただけ。大切なものを見つけてくれた時雨は、不浄のものなどではなく救ってもらった人だと言いたかった。

かつて人によって不浄となった妖は、また人によって神に戻っていく・・・最後はそうとれるシーンで、とても綺麗だった。

「すまなかったな人の子よ。私を不浄と恐れなかったのは、君(笹田)とレイコだけだった。ありがとう」

自分を恐れるものたちは、つまり自分を不浄として嫌っていたから。とはいえ肝試しに参加している者たちは時雨自身を恐れているというよりは、「何がいるのか分からない」・・・目に見えない何かを恐れているだけにすぎない。すぎない、ってことはないか。目に見えないからこそ全てに恐怖心を感じてしまう。存在しない何かに脅える生徒たちと、存在するけど周りに見えないがゆえに恐れられてしまう時雨。周りに見えない、なんていうのは「理解されない」に通じるものがある。

夏目自身も同様で、今回笹田に何度も不思議なものが見えているのでは?と疑問をぶつけられても決して答えることはしなかった。それは夏目自身が時雨のように過去にいい目で見られなかったトラウマがあったからであり、同時に理解されないことを恐れる心もあるからだろう。

ただ笹田が他の生徒と違うのは、実際に見た妖である時雨や、不思議な何かを見て(今回はなぜか毎回夏目の前に倒れていた河童)何かやってる夏目を見ても恐れなかったこと。それはやっぱり、彼女が昔やった肝試しで失くした母の形見のお守りを見つけてくれたのが本来恐怖の対象だった妖自身だった~なんていう経験があったからこそなんだろうな。それがなかったら、たぶん笹田の中で時雨は・・・いや目に見えないけど存在してるっぽい何かは恐怖の対象でしかなかったかもしれない。

今回時雨がやったのは、自分を恐れる者への仕打ち・・・と考えていいのかな。恐怖されるのであれば、恐怖されるような何かを本当にやっちゃえ~みたいな。肝試しにきた生徒たちを神隠しみたいな感じで一人ずつ消しさるなんて。実際には旧校舎の屋上で気を失わせていただけだったのだから、神隠しと呼ばれるほど恐ろしいものではなかったけど。ここはやっぱり時雨の本来の優しさが出ているのだろうか。

時雨にとって、笹田や名前を奪ったレイコは「恐れなかった人間」。恐怖心によって壁を作ってしまった人々のなかにあって、その壁を乗り越えてきた笹田とレイコは時雨自身を認めてくれた(理解してくれた)人間。それは夏目も同じ。

時雨も、今まで登場してきた妖同様に、人間とふれあいたかったのかもしれない。前出てきた露神は人間であるハナさんと会話を試みていたけれど、時雨は自分が人に受けた仕打ちがあったぶん逆に人と距離を置いた。
「不浄の私がふれたらば、やはり穢してしまうだろうか。ああそうか、一度会ってしまったら、君はもう来なくなる・・・」
穢すなんてのは建前で、本音は笹田が来なくなることを恐れた。一度出会ってしまった者のことは忘れることなんてできないから・・・ 自分が異なる存在だと自覚している者たちは、それによって人のなかで生きることを恐れる。なぜならつまはじきにされるのが怖いから。自分が孤独になるのが怖いから。そして、一度人(他人)にふれてしまうとかえって孤独を実感してしまうから・・・
だから一人でいようとする。
だから夏目も自分のことを誰にも打ち明けない(同じ境遇の田沼みたいな人には別だけど)。

この作品では「妖」として描かれているけれど、こういうのは誰の心にもあることかもしれない。基本私はマイナス思考なので、その気持ちがよーく分かって泣けて仕方ないんですが。
ある意味、力技で友人帳に名前を書き「子分」として妖と繋がりを持ったレイコさんは最強なわけですが、それでも一度子分にしたら以降会わなかったりと「友人」にならなかったのが彼女の欠点かなあ。夏目はそれに対し友人でいようとするのが、レイコの欠点を補っているというか。

今までいい目で見られなかったのは夏目も同じ。でも前回の田沼や、今回の笹田みたいに彼を理解してくれる人も少しずつ現れてきている。妖たちは理解されることで(名前を返してもらって)消えていきますが、夏目は人間なのでそういうわけにはいかない。だからこそ夏目にとって「理解」されることは生きることの意味につながるわけで・・・(ここが夏目と妖との違い)
この作品の本質は、こういうところにあるのかもしれない。

人をさけてきた時雨が笹田の頭にやさしく手のひらを乗せ、実際に目には見えなかったけど何かを感じ取った笹田の笑顔が可愛くて、その(夏目いわく「交差しようとする心」)シーンが大好きです。



それにしても、夏目の前で2度も倒れていた河童はいったい何をしてたんだw
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テーマ * 夏目友人帳 ジャンル * アニメ・コミック
Category * 夏目友人帳
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