感想置場。たまにひとりごと。
http://kagirinakumugen.blog107.fc2.com/
Wed
2011.05.25
22:59
 
来週5月30日(月)からいよいよ『かぶき町四天王篇』が放送開始されます。
ちょうど銀魂’DVD3巻目からキリ良く楽しめるようになってるのが嬉しい限り。その辺はちゃんと考えられて構成されたんだろう。
で、その前に見ておけばより楽しめるであろうアニメ銀魂テレビシリーズからいくつかをセレクトしてみた。

完全にひとり「よりぬき銀魂さん」です。


 

more

銀魂 2 完全生産限定版 [DVD]銀魂 2 完全生産限定版 [DVD]
(2006/08/23)
杉田智和、釘宮理恵 他

商品詳細を見る

第3話「天然パーマに悪い奴はいない」
「頼まれれば、何でもやる商売」万事屋を営む銀さん。彼のセリフでこういうのがありました。
「客の大事なもんは、俺の大事なもんでもある。そいつを護るためなら、俺ァ何でもやるぜえええ!」

新八が銀さんの営む万事屋で働こう決意したきっかけでもあります。酷く分かり辛いが、鈍く確かに光っている魂を傍らで眺めてみたくなったから。(紅桜篇での似蔵の台詞と対になってる)

第5話「ジジイになってもあだ名で呼び合える友達を作れ」
銀さんの過去を桂が語る。
「天人との戦において鬼神のごとき働きをやってのけ、敵はおろか味方からも恐れられた武神」
「戦が終わるとともに姿を消した」

銀魂 4 [DVD]銀魂 4 [DVD]
(2006/10/25)
杉田智和、釘宮理恵 他

商品詳細を見る

第11話「べちゃべちゃした団子なんてなぁ団子じゃねぇバカヤロー」
団子屋の看板娘・寺田綾乃がどんな女性だったのかが語られる。
「貧しい子供やハラペコの野良犬や野良猫みつけては、内緒で団子を食べさせ」るような女性だったのです。

第12話「第一印象がいい奴にロクな奴はいない」
この話でお登勢の言う「とんだ野良猫だったねえ」とはキャサリンのこと。直前の11話で若かりしお登勢が野良犬や野良猫の類にもエサをやってたと語られたことをふまえれば、再び「野良猫のような」キャサリンに同じことを言い放つお登勢は、若かりし頃から本質が変わっていない女性だということを示しています。

と同時に描かれるのは、お登勢が旦那の墓参りで出会ったとある男の話だ。銀さんです。
「死人が口聞くか」
「この恩は忘れねえ。ババア、老い先短いんだろうが、この先はあんたの代わりに俺が護ってやる」
そして銀さんはお登勢の側で暮らすようになるわけだ。
お登勢という女性は、犬や猫だろうが男だろうが女だろうが全く変わらず<残りもんでも食わせてやる>、一本筋の通った人だということもわかる。

口を聞かない(本来お登勢を一番護りたいハズだが死んでしまったためそれも出来ない)旦那の代わりになってお登勢を護ると宣言する銀さんは、お登勢視点で見ればあくまでも<残りもんでも食わせて>やった男が、なんだかイッチョマエに決意してるようにも見えなくもない。お登勢にとってはあくまでも「面白い連中」のひとりなんだよね。
ただ銀さん視点で見てみると、攘夷戦争終結後に仲間たちの前から姿を消した銀さんが「お登勢を護る」と言いきるのもある種自分の信念に関わる決意が必要だったんじゃないのかな~なんて。それは戦争終結でとりあえず平和になったからこそ言えるものなんだろうし、あるいは過去護り切れなかった者たちの分までもということなのかもしれないし、今自分に出来ることは一飯の恩を返すこととお登勢を護ることを引き換えにすることだけだったのかもしれないし・・・。「護る」という言葉が、戦いではなく日常で語られるのが面白いと思う。5話で「戦争は終わった」と言いきっているし、日常の中で自分に護れるものを護っていくということ。だからこその万事屋だ。

この12話と2年目97話Aパート「昔の武勇伝は三割増で話せ 盛り上ればいいんだよ盛り上れば」銀魂’5話(206話)「看板屋の看板娘はもう面倒なんで二枚の板と呼べ」はキャサリン話でひと括りすれば面白い。


第13話「コスプレするなら心まで飾れ」
宇宙海賊春雨に拉致された新八と神楽。彼らへの想い、自分の決意を桂に語る・・・「何も言わなくても伝わるだろうなんてカッコつけて」しまう銀さんにしては珍しいことだったりします。桂だからこそ語る事が出来るのであって、新八や神楽にはやっぱりカッコつけて伝えない。そこらへんの不器用さが四天王篇で描写されることになる。

「捨てちまえよそんなもん」
「てめえには誰かを護るなんてできっこねえんだ。今まで一度だって、大切なもんを護り切れたことがあったか?目の前の敵を斬って斬って斬りまくって、それで何が残った?ただの死体の山じゃねえか。てめえは無力だ。もう全部捨てて楽になっちまえよ」
「お前に護れるものなんて何もねえんだよ!」

悪夢でうなされていた銀さん。銀さんに囁いていたのは異界の者・・・ではなく、自分自身だ。自分の中の「護り切れなかった」絶望が夢の中で骸骨となって現れた。骸骨は死の象徴であり、護り切れなかった証だ。それは諦めでもある。

「荷物ってんじゃねえが、誰でも両手に大事になにかかかえてるもんだ。だが担いでるときには気づきやしねえ。その重さに気付くのは、全部手元から滑り落ちたときだ。もうこんなもん持たねえと何度思ったかしれねえ。なのに、またいつの間にか背負い込んでんだ。いっそ捨てちまえば楽になれるんだろうが、どうにもそういう気になれねえ。あいつらがいねえと、歩いててもあまり面白くなくなっちまったからよォ」

この台詞は悪夢での骸骨の台詞とちょうど対になってます。彼らを護る力がないから捨てるんじゃない。彼らと歩いていると面白いからどうしても背負い込んでしまう。悪夢から覚めた銀さんが語るというのも象徴的で、絶望が過去の自分だとしたら、現在の自分は過去とは違うということも意味してるんじゃないかなあ。

何しろお登勢と出会ったのはお登勢の旦那の墓の前だ。墓とは死の象徴。そこでまんじゅうを食わせてもらい生気を得ることで、彼は絶望から目が覚めた。だから食わせてもらった恩は忘れない。恩を返すためにお登勢を護ろうと決意したら、後に一緒に歩いていて面白い「あいつら」(新八と神楽)と出会うことになる。このあたりはお登勢曰く「面白い連中」と重なるものがある。もし絶望のままだったら、万事屋なんてやってなかっただろう。

3話での「客の大事なもんは俺の大事なもんでもあり、それを護るためなら何でもやる」のは、そうやって護り続けると、歩いていて面白い連中に出会えるかもしれないからなんじゃないかな。一歩間違えればジャイアニズムなのはご愛嬌。

四天王篇を見ようと思えば、少なくとも11話から13話は外せないなと改めて。



続きます。
スポンサーサイト
テーマ * 銀魂 ジャンル * アニメ・コミック
Category * 銀魂
Trackback(0) Comment(0) 編集[管理者用] このページのトップへ

 

 
Comment

 

 Secret?

 

 

 

 
Copyright © 2017 Blauer×Himmel, all rights reserved.